兼業武術家という生き方

武道、武術を志した人なら一度はそれを職業にしてみたいと考えることがあるんじゃないでしょうか?
私はというと兼業武術家を目指そうとしています。
なぜかというと、金のためではなく、自分のために稽古をしたいからです。
金が絡むと余計なしがらみが多くなってしまって、本来の目的が損なわれるからです。
金の絡んだ武道、武術を見ていると片腹痛くなります。


よく考えてみたら私の周りの人たちはみんな兼業でした。
師範も師範代も兼業です。
うちの流派に専業の人はほとんどいないような気がします。


兼業武術家だけとなると、趣味人の集団だと思う人もいるかもしれません。
が、武道、武術を趣味以上のものであると考える人が多い気がします。
これはなぜか?


おそらく、間接的ではあるにしろ、仕事や普段の生活に対して稽古で学んだことを応用しているからではないかと私は結論付けました。
つまり、人生の一部に武道があるのではなく、武道の上に人生が乗っている感じです。
身体的、精神的なOSとして武道を用いているわけです。
武道、武術はリテラシーであるとも言える気がします。
武道リテラシーとでも名づけましょうか。