剣術事情

日本の剣術流派は大きく分けて一刀流系統と新陰流系統に分かれます。


一刀流を興したのは伊藤一刀斎です。
一刀斎は中条流を鐘捲自斎から学んでいます。
となるとさらにさかのぼると中条流ということになります。
ちなみに現代剣道は北辰一刀流の影響が強いのでこちらの一刀流系統に属します。


新陰流を興したのは上泉伊勢守です。
松本備前守塚原ト伝に学んでいます。(この辺の流派はいろいろありますが、とりあえず鹿島、香取の神道流です。)
竹刀稽古では北辰一刀流千葉周作が広めましたが、始めに使い始めたのは上泉伊勢守です。
厳密には袋竹刀なので現代剣道の竹刀とは違いますが。


ものすごくおおざっぱですが、日本の剣術は事情はこんな感じになります。
厳密に言うと一刀流系統は中条流系統と念流系統、新陰流系統は陰流系統と神道流系統に分かれますし、それ以前に分岐した流派もあります。
この辺を念頭に入れとくと知らない流派でもなんとなくこういう系統かなと予想がつきます。
また、他流派を研究するときでも多少助けになると思います。


って、書いてからそんなことをする人はきわめて少数だと気づきました・・・。
あ・・・、でも剣道している人は


中条流>一刀流北辰一刀流>現代剣道


って流れを知っていても損はないと思います。