骨とか

続き。


肩は開くものです。
で、肩甲骨は閉じる。
肩を開くと言っても胸を張れという意味ではないです。
胸を張った状態というのは背骨が反っています。
普通の人の肩甲骨の可動性は低いですから、肩と背骨が連動してしまうんですよね。
胸は張った状態ではなく、落とした状態にします。
基本的に背骨は真っ直ぐな状態にします。
稽古が進むと肩の関節は二つになります。(つまり左右で計四つ。)
どういうことかというと肩甲骨は鎖骨に繋がっているだけで実質浮いているのでかなり動けるんですよ。
というわけで肩甲骨自体に関節のような働きをさせることが可能なわけです。


腰は基本的に落として、膝は閉じます。
足はつま先、具体的には親指および母指球から接地し、張り付くように踏みしめる。
自動車やバイクと同じでできるだけ地面からのトラクションを稼げるようにするわけです。
足をタイヤとするなら膝はサスペンションになります。
人間のサスは可変です。
つまり、必要に応じて柔らかくしたり固くしたり自由度が高いわけです。
動きの中で”粘り”の部分はおそらく膝がかなりの影響を与えているのだと思います。


骨盤は肩の骨ほど自由度は高くないのですが、背骨に対してかなりの影響を受け、また与えます。
おそらく、人間の体の中で土台と言えるのは骨盤なんじゃないかなと思うのですよ。
基本的に左右へのひねり方向の動きは普段から分かることが多いのですが、前後への返し戻し方向や左右の傾け方向はあんまり意識されないような気がします。(3Dだから表現しにくい・・・。)
まぁ、人間の骨盤は水平移動が主なので、その他の方向への変化はわずかなんですけどね。


そんな感じで人間の部品をよく見ていくと多少使い方がわかるかなとか思うのですよ。