クラヴ・マガの稽古

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クラヴ・マガはイスラエルで発達した近接戦闘術です。
イスラエル軍でも採用されています。
そのトレーニング方法がとても実戦を意識しており、私の目から見ても有効であると感じたため書いておきます。

レーニング方法の即効性

現代の日本武道は主に技術的な向上や精神的な鍛練に重きを置いています。
それに比べて彼らは実際に使えるか、すぐに役立つかを一番に考えています。


レーニングは実際に襲ってくる相手に対して対処するという方法を用いています。
ある意味、日本武道の型稽古に類似性があります。
ただし、個々の技を訓練するのではなく、状況に応じて瞬時に判断し、対処することに重きを置いています。
この瞬時に判断するという能力は日本武道を何年続けていても、人によっては習得できないように感じます。


また、習得した技術を実際に使えるようにするトレーニングがあります。
人間は普通は他人を攻撃することに戸惑いを覚えます。
そのような心理的な抵抗をなくす訓練を取り入れています。
これによって実際に襲われた時、心理的に萎縮してしまって習得した技術を使えないという問題を解決しています。
心のスイッチを切り替えて、攻撃性を解放するということは技術以上に重要な問題であるということです。

危険性を事前に想定する

レベル(段位)の認定テストでは、受験者に建物内の決まったルートを歩かせ、物陰から襲ってくる相手の対処をさせています。
その対処方法を評価の基準にしています。
普段の生活と同様の環境を用いるため、この方法ならば日常生活の中で襲われた場合の対処能力を的確に知ることができると感じました。
常に自分が攻撃されるかもしれないという心構えを養うことで、日常に潜む危険性を事前に避けることができるようになるのだと思います。


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