先週の武道研修のまとめ(剣術編)

実は先週の週末に東京へ武道研修に参加しに行っていました。
一週間たって、やっと内容を消化できたのでまとめておきます。
以前よりは理解できましたが、最初からクライマックスというか最初から高難易度だったので、悲しいことにまったくできないです。
まぁ、数日の稽古でできたら苦労しないです。

一の太刀とは

簡単に言えば一息で斬ること。
一挙動で斬ること。
当り前のことでして、言葉だけなら簡単ですが普通はできません。


なぜなら、普通の人は腕で斬ろうとしてしまい筋肉の予備収縮がどうしても必要になるからです。
剣に加わる重力をよく感じてそれを邪魔しないように振ってゆかなくては一息で斬れないはずです。


一挙動という点では合気道の一教に通ずるものがあります。
一教も一息で相手の中に入らなければ潰されるわけです。
さらに広げればこの考えは他の剣術や体術の技に関わってゆきます。

一の太刀から袈裟斬りへ

一の太刀は剣術の源流に関係が深い考えでして、それはどういうものであったかは現在では失われています。
ただし、その表現形として多数の流派に残っています。


袈裟斬りはそのような表現形の一つです。
私は稽古中に「袈裟斬りをするんじゃない。袈裟斬りになるんだ。」と注意されました。
これを言われた瞬間にパッとひらめきました。
私はもう何年かは剣を振り続けているのである程度の形は身についています。
”するな”ということはこの形を捨てろという意味で斬る動作自体をただの動きにしろという意味です。
”袈裟斬りをする”ということは自分が主体で理に合っていないということです。

*1とは

武術において術理とも言います。
術はテクニックですが、理とはなんでしょうか。
理とは不変の法則のことを指します。
人は生きている限り、自然の法則に従わざるをえません。
この自然の法則を学ぶことによって最適な動きをできるようにするわけです。

*1:ことわり。