オールレンジ

合気道とかはよく先手がないと言われています。
つまり、自分からは攻めないというわけです。
確かに攻めはしないのですが、それは黙って攻撃を受けるという意味ではないと私は感じてます。
どういうことかというと、たとえば自分はいつでも迎撃可能な状態で間合いを詰めていくわけです。
相手はこれ以上近づかれたら危険だと判断するから仕方なく自分から攻撃せざるを得なくなります。
実力の差がそれなりにあるならこのようになると思います。


では、同じくらいの実力になるとどうなるかというと。
互いに間合いを詰めていくことになります。
間合いがそれほど離れていない場合には近づくだけ近づいてあと一歩踏み込めば攻撃できる状態で拮抗し、先に仕掛けた方がおそらくやられます。
それなりの間合いがある場合は互いに早歩き程度の速度で近づいてゆき、間合いに入った瞬間に勝負が決まります。(この場合はどちらが勝つかは分からない)


どちらにしても間合いの使い方と常に迎撃可能な状態というのがみそです。
なんというか潜在的な攻撃*1ってあるような気がするんですよね。
実際に動きには出ないのですが、近づいたら明らかにやばそうという状態。
(でも、はじめのうちはその状態がやばいとさえ分からないのかも知れませんが・・・。)
よく隙がないとか言いますよね。
そういう状態をつくるためにはやはり重心を下げて体の力が抜けてないとだめなのでしょうね。
がちがちに緊張している人間は怖くないです。
むしろ、腰が落ち着いてリラックスしている人間はとても怖いです。

*1:動きには現れないけれど、相手にプレッシャーを与える状態。これ以上近づかれたらやばいと感じる。