人体

http://www.jintai.co.jp/
これ見に行ってきました。
どうせ一部の物好きしか行かないだろうと思ってましたが、かなり人多かったです。
腕の神経は首の辺りから伸びていたり、腎臓の位置が思ったよりも上だったり、体の内側とくに関節近辺に動脈が集中していたりとたくさん発見がありました。
剣術で袈裟斬を用いるのは頚動脈の他に腕の神経を切断する意味もあるのかなとか思ったり。
肘の内側を剣で押さ込む動作も神経と動脈を狙っているのかなと思ったり。
面白かったです。


あの人体標本てアセトンで脱水してシリコンで固めるのですね。
私たちも実験で脱水するためにアセトン使いますけどああいう使い方もあるのかと感心しました。
よく考えてみると「あの人体標本」と言う表現自体で既に人間扱いしてないですね。
やっぱり、人間て死ぬと”人”ではなくて”もの”扱いになるのかなぁ。
養老猛司先生の”死の壁”に確か人は死ぬと共同体から追い出されるとかいうことが書いてあった気がします。
確かに”人間”と言う言葉自体、人との間、すなわち世の中の意もありますから他人とのつながりを維持できない状態になればそれはもう人間でないのかもしれませんね。

死の壁
死の壁
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養老 孟司
新潮社 (2004/04/16)
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3 読む価値はある、論理と具体の整合性に疑問
4 なるほど。
5バカの壁」よりためになる
私は養老先生の本結構好きです。