バガボンド26巻感想

バガボンド(26)(モーニングKC)

バガボンド(26)(モーニングKC)

多対一

今回は多対一での戦いです。
多人数を相手にするのは難しいですが、多人数で一人に襲い掛かるのも技術が必要ですよね。
今までの経験から言うと、2〜3人セットが一番手ごわいと思います。
軍隊においてもツーマンセルが一般的なのは4人以上だと連携を取りにくいからだと考えられます。
人数の利を最大限生かせるのは3人までが限界ということから、それ以上の人数で一緒に戦うときは細かいチームに分けるという考え方ですね。

執着からの脱却

さて、武蔵本人は多人数と戦うに当たって、身体を止めず、心も止めないということを考えています。
25巻でも感じたことですが、武蔵はかなり淡々とした考え方をしています。
身体や心に関わる執着が消えてきていると言えるでしょう。
戦うという行動は感情と直結する場合が多々ありますが、有利不利に目を向けた場合、執着にからむ感情は不要でしかありません。

手抜きではない

今回は斬り合いばかりなので、手抜きという評価をしている人も多いですが、それは傍観者としての視点だからですね。
この巻はこれでもかというほど、登場人物に移入して読むことをお勧めしますよ。