スカイ・クロラシリーズがもうすぐ読み終わる

現在、ダウン・ツ・ヘブンの途中です。
フリッタ・リンツ・ライフは文庫出るまでお預け。


このシリーズは始めから順番に読んでいった方が良さそうですね。
徐々に重要な設定が明らかになってゆくので、ネタばれが面白さをそぐ可能性があります。


以下、少し内容に関して


一冊目のスカイ・クロラは最後に至るぎりぎりまで特別な設定が何一つ明かされません。
二冊目のナ・バ・テアでやっとそれぞれの人物の関係や世界観が確立される感じがします。
このような、情報を小出しにしてゆく書き方は推理小説みたいに感じます。
それぞれの登場人物の設定が物語が進むにつれて頭の中でリンクされてゆく感じがします。
そして、行動や発言の根拠が明確になったとき、「そういうことだったのか!!」と理解でき、すっきりした気持ちよさを味わえます。


「ずっと、散香に乗ってきました。それに比べると、翠芽はパワーがある」
「ああ」
「火力も強い」
「重い」煙を吐きながら、彼は言った。
「ええ・・・・・・、でも、充分に引っ張りますよね。どんなところに、気をつければ良いですか?」
ティーチャーは、僕をじっと見る。
「どういう意味だ?」彼は低い声できいた。
「つまり、翠芽を乗りこなすためには、何が大事かと」
「マニュアルを読んだか?」
「もちろんです」
「じゃあ、それで充分だ」
「そう・・・・・・、でも・・・・・・、そのなにか、あれを扱うコツのようなものは、ありませんか?」
彼は答えなかった。
沈黙。
僕は待つ。
「命を粗末にするな」
「え?」

ナ・バ・テアのこのやりとりがしっくりきました。
言葉じゃ伝えられないけれど、事実は確かにあるんですよねー。


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