人類は衰退しましたの感想

せっかくなのでたまっていた本たちを一気読み。

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

改行が多いので文章量自体はそれほど多くもない感じでした。
なんだこの人工無能という感じでした。
軽いようでかなり深い部分もあって、かなりの知識がないと何の見立てをしているか分からないんじゃないかなと思いました。
たぶん、続編が出ると思います。

以下はネタばれも。
要領を得ない会話がチューリングテストみたいですよね。
彼らひとりひとりの処理能力は大したことないようですが、集団になればとんでもないアウトプットをすると・・・。
ということは、妖精さんがやっていることはもしかして分散コンピューティングなのですかね。
一人一人に名前がないということから彼らは個をほとんど意識してないのではないでしょうか。

妖精さんを見るにどう考えても人工的に作られたものの雰囲気がするんですよね。
最初からそうなるように設計された感じがするのですよ。
もしかして、「妖精」ではなくて「ホムンクルス」ではないかとか思ってしまいました。

さて、最後の方で出てきた紙人間ですが、ペーパークラフトが忠実に生命の進化をたどっているのだとしたら、数日も経たぬうちに衰退して終わりを迎えるでしょう。