注意されるのは期待されているから

稽古中にダメ出しをされるとへこむ人が多いかと思います。
特に稽古がある程度進んで自信もついてきた頃にされるとショックもひとしおです。


正直に言ってしまえば、ダメ出しをされて落ち込んだり、ムッとするようでは精神的に甘いとしか言いようがないです。



技量のイメージ

武術における技量というものは木で作った桶(おけ)のようなものです。
技のそれぞれの要素が桶を形作る板の高さです。
一箇所でも低い板があれば水はそこから流れ出ていきます。
弱点が一箇所でもあればそこにつけこまれるのですから、稽古の時には弱点を無くすようにしてゆきます。
当然、他人から指摘されるのは自身の苦手とするところになってくるはずです。

改善できる余地があるから

弱点だらけだから注意されるのかと再び落ち込みそうになるかもしれませんが、そうでもないですよ。
技を向上させるためにはどうしても本人の感性や素直さが必要です。
このあたりが鈍い人は何度注意しても同じことをします。
同じ部分を何度も注意されたことはありませんか?
何度注意しても改善されないと、そのうち注意もされなくなります。
どんどんダメ出しをされたり、注意してもらえるということは見込みがあるということです。
ある意味気に入られているわけです。

誉める育て方

誉めて育ててもらえるのは子供だけと考えた方がよいでしょう。
そもそも、大人同士で誉められて教わるのは気持ちが悪いですよ。