北野座頭市

バイト先で見ました。
普通じゃない映画というのが一番の印象ですね。
音で映像を表現することにこだわっているのは、市自身が音の世界にいるからでしょうか。
それにしても言葉以外での表現がうまいですよね。



また、わりと皮肉が多い気がしました。
進吉が剣術を教えようとする場面がありましたが、合気道って下手をするとああいう稽古になりかねないんですよね。
敵はいつ斬ってくるか分からず、何人いるか分からず、どんな技を使ってくるか分からないんですよ。



用心棒の浪人が最後に斬られるところですけど、これは「合気よろしからず」ですね。
相手に気づかれていないだろうという慢心も見えました。
なぜ市が順手に持ち替えて勝ったかというと、おそらく鞘の動きが自由だったためでしょう。
用心棒の方は逆手という時点で思考が停止していたように思えます。
どうも用心棒の流派は神道流系統な気がしてならないです。


あえて見ないことで見えてくるものがある。けれど、見えないものは見えない。