筋というもの

剣術に関してですが、とにかく本当の意味で技を教えてもらうまではけっこう時間がかかります。
まず、教えられるのは剣の振り方、構え方です。
これをひたすら二、三年はやることになります。
この間に技の形は教えられますが、それ以上は教えられません。
まともな構えや振り方ができるまでは相手にされないです。


例えば
「おい、ちょっと構えてみろ。」
「こうですか?」
「そんなんじゃ、だめだ。」
はい、終了って感じです。


稽古の中で教えてもらえるのは筋が良い人*1のみです。
師範の意図を汲んだ稽古や行動ができなければ上達できるはずがないです。
稽古の中で目立つ人は総じて上達できる人です。
そういう人はよく師範に直接注意されます。

*1:これは才能とは無関係な気がします。才能があっても筋の悪い人はいますし、筋の悪い人が良い人に変化することもあるわけです。