おもさげながんす

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壬生義士伝、最高です!!
映画の方も好きでしたが、原作は上巻のはじめから心に響きます。
というか涙なくして読めません!!
南部なまりで語られることと、時代背景に根ざした物語の進行が情感を深めています。
主人公の吉村貫一郎は文武に優れていますが、家族を養うことができないため新撰組にはいった男です。
ふるさとを一度は捨てた人間ですが、その心の底から家族を愛し郷里を愛している人間です。


現代においていくら武道、武術をいくら修行したところで飯が食えるわけではありません。
では、なぜ稽古を続けるかというと、今自分のまわりに守りたいものがあるからなのかもしれません。
そうだとしたら武道の本質というものは愛でもいいのかもしれないと思ってしまうんですよね。


ところで最近、本を読むスピードが異様に速くなった気がするのですが・・・。
引越ししたときに本を60冊は処分したのにまた本棚が飽和状態なのですが・・・。

*1:申し訳ないことです。というような意味。吉村の口癖?