手袋を買いに

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)

雪が降ると、この絵本を思い出します。


私が子供のころ住んでいた場所は内陸かつ太平洋側なので年に1、2回程度しか雪が降りませんでした。
雪が降ったらそれはもう学校の授業は休みになるわ、電車は止まるわ、クラスに一人はコケて骨折するのが出るわで大変な騒ぎになります。


さて、この本は子狐と母狐が物語の主役です。
子狐は生まれて初めて雪を体験するのですが、その反応がかわいいったらありゃしない。
母狐が子狐の手に息を吹きかけるところや店のおじさんが狐と気づいても手袋を売ってくれるところなど、随所にやわらかなやさしさが感じられます。
寒い日でも心がふっと温かくなる、いい物語です。