・博士の愛した数式
前々から気になっていたので読んでみることにしました。
まず、一言。
そこには愛があります。
八十分しか記憶の続かない博士の数に対する愛、そしてルートに対する愛。
家政婦さんの博士と息子ルートに対する愛。
ルートの母と博士に対する愛。
基本的に物語は博士、家政婦さん、ルートの三人の関係で進んでいきます。
この三人をつなぐのが紙に書かれた数式とラジオから聞こえてくる野球なわけです。
ラジオの聞こえる部屋でテーブルに紙が一枚、そこには博士の書いた数式が書かれており四人はそれをのぞきこんでいます。
そう、四人目はこの本を読んでいるあなたです。
